今日は1か月ぶりのピアノのレッスンでした。
ショパンノクターン8番、私の技術レベルではかなり難しいのですが、指と眼(笑)が頑張ってくれました。
プロだと6分くらいの演奏ですが、私だとたぶん8分以上で、特に先生に聴いてもらっていると緊張するので、集中力はともかく、気力と体力を使い切る感じです。
先生の指導はいつもそうですが、指、手首、身体の使い方が具体的でとても分かりやすいのが特徴です。
今日は、手首の動かし方でした。柔らかく「音を抜く」ために、手首を上下させる動きやタイミングでしたが、さっそく実行すると、これまで出したことのないような流れのあるフレーズになるので、本当にやりがいがあります。こういう嬉しさっていうのは、疲労が飛びますね。
あとは、これまではあまり親指を多用しない、特に黒鍵では使わない、なんて不文律に縛られていましたが、今回の曲では多用しました。いろいろと幅が広がってくるのが興味深いです。
いつもは、最後まで弾けたら次のレッスンでは新しい曲に進んでいたのですが、今回はもう少し完成度を高めたいので、しばらく練習を続けようと思います。少なくとも凡ミスがないように、誰かが聞いても不快にならず、少しでも「癒せる」ような演奏に近づけられたらいいなあと思います。とは言え、やはり「飽きる」ので、ノクターンの1番も練習しようかなと思います。
「癒し」と言えば…
YouTubeって、すごいなと思うのは、「ショパンノクターン27-2 」で検索をかけると、ミックスリストなどで、かなりの数のプロのピアニストの演奏の動画を見ることができることです。音声だけでなく、手、指の動きを見ることができるので、参考になります。ただ、表情など感情移入の激しさは、プロならではで、感動はしても自分の参考にはしません(笑)。
10人ほど見ました。ピアニストによって演奏が違うのは当たり前ですが、どのピアニストの演奏が一番「癒されるか」という視点で見ると、「機械的」な、速いテンポでの正確な演奏はではなく、少し「クセ」のある演奏が好まれているような気がしました。初老の女性ピアニストの演奏で、「鍵盤をたたく」ような激しめの演奏がありましたが、それはそれで高評価でした。
日本でも人気があるブーニンさんは、やはりコメントで高評価でしたし、私も親しみやすい演奏だという印象を受けました。まさに今開催中のショパンコンクールで1985年に優勝、ブーニンフィーバーと呼ばれる現象まで引き起こした彼ですが、なぜか専門家の評価は違っていたようです。
そこで、聴いている人が「癒される」と感じる要素はなんだろう?心を打つ要素ってなんだろうな、と考えさせられました。
マーケティング戦略で計算された「癒し狙い、受け狙い」というものも世に存在しますが、それを除外するなら、シンプルに、雑念のない、表現したい思いの強さですよね。そしてそれを支える技術。
音楽に思いを込めたいという思い…
あれ、また当たり前のことだな(笑)