moniqueのブログ

リタイア後の毎日。水彩画、フランス語、ピアノ、ガーデニング

昨日のピアノレッスン:ショパノク14中間部

昨日の先生は、勝手に私が「主任教授」と呼んでいる、今1番信頼できる先生です。ただテニスで言うと全くのティーチングプロではなくて、トーナメントプロでもあるので、レッスンが頻繁に受けられるわけではありません。そこが悩みです。

 

曲はノクターン14番でした。この曲は円熟期の素晴らしい曲ですが、一筋縄ではいかず、中間部で足踏みしています。これに続くコーダは大好きなのですが、この中間部は苦手な要素があってなかなか気持ちが乗りません。

 

同じことが、ベートーベンの月光ソナタの2楽章でもありました。1楽章3楽章は大好きですが、どうも2楽章が好きになれなかったのです。ところが教える側は、短いし簡単なのに?という反応でした。とにかく苦手なのです。この中間部も同じ。

 

共通するのは、多声和音が続くモチーフで、リズムが取りにくいタイプということです。

 

ただ、素晴らしい中間部であることは確かです。私生活も順調で、作曲家として、ピアニストとして絶頂期だったのかもしれません。際立った技法と野心あふれる構成。あらゆる部分にそれが表れています。

 

さて、レッスンでは、細かい装飾音を入れるタイミングと、付点音符のリズムの間違いの指摘を受けました。また、他の先生とは違うアルペジオの装飾音の入れ方を教えてもらいましたが、別格の美しさが加わりました。

 

中間部で1番分かりにくく苦労させられるのは、右手で弾くか、左手か分からない場所がいくつかあること。また楽譜では継続する表記の音だが、物理的に無理なので、途中で指を離していいのか、などなど。これまでなかった「記号で明記されていない物理的要素の解釈」、という大仕事でした。

 

アマチュアの私の感覚では、ありえない右手左手の重なりがありました。最初、勝手に想像したのは、ショパン大先生は、オーケストレーションを念頭に置いていて、ついついピアノじゃキツイ音の割り振りをしたのではないかという笑えるような仮説でした。複数で別々の楽器なら可能ですから。

 

先生によると、こういう両手の重なりは珍しくないらしく、あっさりと「右手はキーから離して場所を譲って左手で弾いて、またすぐ戻ります」と。「そうなんだ、そんなもんなんだ。逆に面白いかも。」、と、最終的には気にならなくなりましたが。

 

(AIに作ってもらった画像。こんな感じでは重なりませんが、それっぽいのが怖いですね。)

 

ところで、こういう解釈の幅が大きい作品は、いつも3バージョン比べて、弾きやすいものを選びます。(結果は3バージョンのチャンポンですが、どれかがメイン、という感じです。)今回、いつもの3冊にコルトーさんのバージョンも加えました。一番弾きやすかったので、全面的にコルトー版で弾いてみました。

 

レッスンで一通り弾いた後、先生がすぐに「何版使ってますか?エキエルではないですね」と怪訝そうな表情で尋ねられました。とにかくこの先生は感覚が鋭い。「う、バレたか…」

 

結論から言うと、先生はコルトー版の楽譜を使うのはあまり賛成ではないようです。次回また書こうと思いますが、コルトー版はかなり他とは違います。それをどう解釈するか。

 

解釈の解釈で悩む?ああややこし!