ピアノの練習で苦手なフレーズなど1小節か2小節を集中的に練習することが重要である事はよく知られています。
私はこの練習が嫌いではなくて、微妙に疲れてフルで弾きたくない時にこれから手をつけます。よくまぁこんな単調な練習をするなぁと思われるかもしれないけれど、結構楽しいのです。
テニスだったら延々とバックのローボレーの練習するとか、苦手な短いクロスのトップスピンとか、しつこく練習するのが面白かったです。それと似ているかも。ちょっと難しいけど、「できたらいいな!」に引っ張られるのです。
私の好きなピアニストの1人にポーランドのグレッグ・ニェムチュクさんがおられて、彼の動画をよく見ます。本当に参考になります。特にショパンのノクターンのアナリーゼは情報量も多く、演奏も聞けるので、アナリーゼがどう演奏に生かされているかも見ることができます。
今回は彼の部分練習の動画でした。ショパンのエチュードの10-2で、エチュードの中でも1番難しいと思います。ごく1部を練習しているのですが、説明にはこの練習を1時間はする。そして何ヶ月もする、そしてその結果が素晴らしいと。
https://www.facebook.com/share/v/1DtWYBN4xZ/
(脱力のための手首の回転の練習動画もついでに貼っておきます。)
https://www.facebook.com/share/r/1BYg74GXop/
この桁違いの練習量には圧倒されます。やはりそういう練習が、プロのピアニストの素晴らしい演奏を可能にしているんだなとつくづく思いました。

これでますます部分練習にやる気が出て、楽しくなりました。師匠があんなに練習するんだから!というミーハー的な感じですが(笑)
ただ、先生のアドバイスによると、部分練習はバランスが大事だから、常に全体の流れを意識しておかないといけない、また1つに集中するのもいいけれど、いろいろピックアップして平行して練習をしていったほうがいいと。
また、これは私の個人的な感覚ですが、パンの生地のように、部分練習した後、しばらく「寝かせて」おくと、次に思いがけずよく弾けていることがある気がします。何でも煮詰まってしまうのは良くないということかなと思います。
音大生やプロのピアニストは、そういう地味な練習を何時間も続けるのが日常で、一曲を通しで弾くというのはおそらく私たちが思っているよりはるかに少ないのかもしれません。試験やコンサート、リサイタルなどの前に集中して通し練習するというのを聞いたことがあります。
何であっても、「プロ」というのは異質、異世界、異次元の存在です。アマチュアも同じことを楽しむことができるのですが、そもそも比べられない。
アマチュアの私は部分練習、練習中の曲以外に、これまで弾いた曲をいくつか通し弾きしますが、これってアマチュアならではの楽しみ。そして、もちろん「超不完全」で、「超未完成」。でもだからこそ「超」楽しい。ただし自分の技量ぎりぎりで、出来るだけ丁寧に弾きます。
また書きたいテーマですが、アマチュアは「未完成」、「不完全」でナンボ、と思っています。それでもショパン大先生のお陰で、こんな優れた感動できる作品に、こんなヘタクソな私でも触れさせてもらえる。丁寧に弾きたいのは、それに対する感謝の念からかな、と思います。
真面目か!(むかし流行ったツッコミです(笑))