先週末ショパンのノクターン1番(9-1)のアナリーゼのレッスンでした。
ここ2年お世話になっているオンラインの先生です。
先生は現在ドイツで作曲の勉強中で、ますますアナリーゼが高度になってきています。
(ちょっとここで先に寄り道して(笑)、英語の単語のハナシをしたいと思います。
英語の単語に(仏語も同じ感じの語がありますが)condiscending コンディセンディング という単語があります。これは、日本語では「人を見下した」と訳されますが、コン(共に、同じところに)ディセンディング(降りてくる)で、目上の人がやや見下した態度で下の人に合わせてくる、というニュアンスです。なので、「恩着せがましい」という訳がつくことも。
シニアの私の趣味に対して、たま~~~に、この態度をとる先生がいます。穿った見方をすると、むしろ「距離が近いのでは?」という先生ほど優位性を保ちたい心理からかな、と感じます。
これが、まぁっ~~~たくない先生というのは、ぶっとんでプロなのです(笑)。つまり、手の届かないレベルで、境地が違う。私などとは違う世界で音楽を見ている。)
アナリーゼの先生は後者で、むしろ、私みたいなド素人に対しても、いつも謙虚で礼儀正しいのです。レベルが違い過ぎて、こちらの知らない音楽用語がよく出てきますが、それはあとで調べる、というパターンです。
今回も盛りだくさんの内容でしたが、特にお願いしたのは、「期待感の高まるパッセージでは、なぜ期待感が高まるのか」の説明でした。
これはたぶん、和声の勉強をした方には、「あたりまえ~~~」のことなのですが、私のように昨日今日楽典を始めたレベルには「謎」でしかないのでした。
答えはひとつではなく、いくつかありました。反復だったり、対比だったり。でも私が「そうかな」と思っていた和音の組み合わせで「フリ」をしてから目的の和音で盛り上げるというものがありました。
こういうのがわかると、「あ、これこれ」と思いを込めて弾けるので、とても助かります。
また、「このままいい感じで盛り上がるんだな~」って思ってると、「裏切る」という、「切なさ倍増計画」(笑)も、興味深いなあと思いました。
この曲の後半に、とても不思議な響きのパッセージがあるのですが、調べてみると、「ミクソリディア」旋法と呼ばれるものでした。詳しく踏み込む必要はないのですが、普通の音階ではなく、教会旋法のひとつで、不思議な雰囲気を醸し出すのです。ジャズでも使うとか。
ここが大好きで、弾いていて本当に「いい気持ち」になります。キラキラではないし、むしろ素朴な感じですが、急に現れる光景に楽しく心奪われるというイメージでしょうか。
自分でも可笑しいのは、これまでノクターンをいくつか練習しましたが、新しい曲を弾くたびに、このノクターンは最高だ!と思うのです。でも、前に練習した曲を弾くと、やっぱりこれもいいなあ、と。
レッスンの最後に、先生にお願いして、作曲された曲の演奏ビデオのURLを送っていただき、聴いてみました。
前奏曲とフーガ、そしてノクターンでした。私のような素人には、これバッハだよ、と言われたらそうかと思って聞いていたと思います。何か月もかかって作曲されたとのことでしたが、一音一音、オリジナルだと思うと、驚きでしかありません。
初めから、この先生はタダモノではないと感じていましたが、本当にタダモノではなかったです。